あとがき
自分の中にあるものをアウトプットするのが創作ではありますが、それは時として非常にネガーだったりします。アウトプットといえど、その前には様々なものがインプット(吸収)されているはずで、言葉にするのがしんどい時や、言葉にならない時さえあります。このお話については二か月ほどもやもやとしたものを溜めに溜め、途中すっぱり見もしなくなり、二日ほどでラストを書き上げました。
人は、怖いものには理由がないと言います。一昔前ブームを巻き起こしたジャパニーズホラー、最近でもヒットを飛ばすショックングスリラーの数々。…でも本当に?
余談ですが、怪談の類も時代とともに設定が変わっているのだとか。だとすればやはり、恐ろしいものを恐ろしいと感じ、反応するそれには、理由があるのかもしれません。あえて手を触れない、見たくない、わたしは知らないと首を振りたくなる何かが。