ずっと考えていた。
悪意のない依存がそれを求められる誰かに牙を立てるなら、
いったい何を望めるのだろうかと。











特別目立つ物は何もない。だが、山間の小さな学校にも季節は巡る。
『明日ね、転校生が来るらしいよ』
それは雨上がりの水溜まりに落ちた一滴の雫。
繋ぎ止めるための方法は、いつまでが完全で、いつからが不完全だったのか。
削り、失いながら、ずっとずっと、問いかけている。

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