「ぼでーがーーーーーっど!!!!」
じゅうをてにしたわがぼでーがーどがあっさりやられた。じょうだんじゃない。おまえがいなくなったらだれがぼくのみがわりになるんだと、あまでうすはおもった。ずっとねてりゃーいいのに、ぐっずにするにしてもたいしてかわいくないちんじゅうとどろは、ほりだしたせきにんをとれとばかりにあばれまわっている。
こいつをたおさなきゃいえにかえれない。やくたたずのぐみんどもはとっくにしんだふりをしている。なんてことだ、のりおくれた。あまでうすはじぶんのうっかりさにはらがたち、むしょうにやつあたりしたくなった。
「ゆるさない!!」
ごじゅうめーとるそうがじゅういちびょうだいのあまでうすは、ふだんのやるきのなさをいかりでおぎなってはしった。しょくじようのぎざぎざのはいったないふを、えいやっととどろにつきさしたが、とどろはたいしていたくなかったようだ。なんかかゆいと、ぼりぼりやったてにはじきとばされた。ひでぶ。おなかをやられて、あまでうすは、こいつぜったいわしんとんじょうやくなんかにほごさせないとおもった。
「アマデウス様ーーーー!!」
ひとりだけへんかんしてはなすなよとあまでうすはおもった。めんどうなので、きをうしなったふりをした。あまでうすのきたいどおり、ぼでーがーどはがんばった。つかったところをみたことがないじゅうで、いっぱつどーんとうった。とどろはがおーとないて、どさっとたおれた。ぼでーがーどもどさっとたおれた。
あまでうすはみだれたかみをせっとできないのがいやだったが、すとーりーじょうのせっていがあるのでひっしになっているふりをした。
「おーい、ぼでーがーど」
「ご主人様…ご無事で何よりです」
ぼでーがーどは、むかしおかねもちのいえのあまでうすをゆうかいしようとしたのだが、あまでうすのちちとははにぎゃくにゆうかいされてうちゅうにつれていかれてから、きゅうりょうなしまんねんただばたらきのつかいばしりになった。
「いいのです…裏切り者と呼ばれて当然の私をおそばに置いてくださったこと…感謝しております。せめて最後だけでもお役に立ちたかった。私の願いは叶ったでしょうか…」
ぼでーがーどはあまでうすがすきなので、とてもうれしそうだった。ねがわくばこんどはふつうのしつじになりたいといって、ぼでーがーどはじゅんしょくした。あまでうすはしゃっきんのかたにさんぐらすをもらった。ぼでがーどのめは、ぎゃく3がただった。ひょっとしたらかっこいいのかもとおもっていたあまでうすは、がっかりした。
「つよくいきていこう」
あまでうすは、ろーるのかつらをかぶりなおした。